フォトメーターの操作例

多成分原料(金属粉)混合時の フォトメーターの フルスケール設定
下記操作の動画説明(約2分20秒)はこちら( 高速用 中速用 低速用 )です。

(画像をクリックすると大きくなります)

多成分原料(金属粉)のフルスケール設定
3種類の金属粉原料のフルスケール設定をします。

(フォトメーターのツマミを初期位置に設定しておきます。)

銅粉です。
鉄粉です。
黒鉛粉です。
原料の反射光量の(大小を比べ)最大最小を調べる
右端(黒鉛)の原料の反射光量は1.25でした。
中央(鉄)の原料の反射光量は3.37でした。
左端(銅)の原料の反射光量は3.58でした。
反射光量が最大の原料 (左端:銅)反射光量が最小の原料 (右端:黒鉛) が決まりましたので、

フォトメーターフルスケール設定

反射光量が最小の黒鉛でゼロ調整
反射光量が最大の銅でゲイン調整
をします。

ゼロ調整
反射光量が最小の原料(黒鉛)ゼロ調整をします。

フォトメーターのプローブ先端を黒鉛に当てます。
ゼロ微調ツマミを右に廻して、LED表示器の値が0.00になるように調整します。

(注:0.00丁度にしないで少し大きい目に合せて下さい。特に高感度で測定する場合は原料の反射光量は各部で均一ではありません。今プローブが当たっている箇所よりも反射光量が小さい箇所があるかも知れませんので、0.50付近を目安に合せます。)

ゲイン調整
反射光量が最大の原料(銅)ゲイン調整をします。

フォトメーターのプローブ先端を銅に当てます。

ゲイン調整ツマミが初期位置(10.0:ゲイン最大)でも、 LED表示器の値が5.00迄上がっていませんので、
ゲイン2SWをON (上へ上げる) にします。

ゲイン2調整ツマミを廻して、
LED表示器の値が4.50付近になるように調整します。

(注:5.00丁度にしないで少し小さい目に合せて下さい。特に高感度で測定する場合は原料の反射光量は各部で均一ではありません。今プローブが当たっている箇所よりも反射光量が大きい箇所があるかも知れませんので、4.50付近を目安に合せます。)

2回目のゼロ調整
ゲイン2SWをONにした場合はゼロ点も増幅されますので、もう一度ゼロ調整の必要があります。

黒鉛でゼロ再調整をします。

フォトメーターのプローブ先端を黒鉛に当て、
ゼロ微調ツマミを廻して、
LED表示器の値が0.50付近になるように調整します。

(注:0.00丁度にしないで少し大きい目に合せて下さい。特に高感度で測定する場合は原料の反射光量は各部で均一ではありません。今プローブが当たっている箇所よりも反射光量が小さい箇所があるかも知れませんので、0.50付近を目安に合せます。)

2回目のゲイン調整
ゲイン2SWをONにした場合はゲイン調整ももう一度行う必要があります。

銅でゲイン再調整をします。

フォトメーターのプローブ先端を銅に当て、
ゲイン2調整ツマミを廻して、
LED表示器の値が4.50付近になるように調整します。

(注:5.00丁度にしないで少し小さい目に合せて下さい。特に高感度で測定する場合は原料の反射光量は各部で均一ではありません。今プローブが当たっている箇所よりも反射光量が大きい箇所があるかも知れませんので、4.50付近を目安に合せます。)

フルスケール設定完了の確認
上記フルスケール設定において

銅の (在る箇所の) 反射光量は4.72でした。

黒鉛の (在る箇所の) 反射光量は0.16でした。

上記フルスケール設定において

鉄の (在る箇所の) 反射光量は4.03でした。

これらの3つの原料を混合すると
 

 

反射光量が0.00から5.00の範囲内で変動し、混合時間と共にある値に収束していきます

(収束値は混合比率により異なります。)